瞬間の尺度、建築的即興
2022.09.11

以下イベント告知文より
ヒトは自ら響きを作る生き物です。もちろん音楽もこの造られた響きの中で発展してきた歴史があります。しかしそのルーツは突き詰めれば、ヒトと音楽が誕生するより遥か昔の大地や気候、そしてその場所の音響に由来しています。
「人はなぜ音楽を作るのか」という問いの先には、同時にたくさんの建築的な問いが存在していると思うのです。そしてその問いに向き合う為の一つのキーワードとして改めて「時間」というものについて考えたい。
音楽と建築が持つそれぞれの時間、それは一見大きな差異があるように見えますが、目の前で起きている壮大な現象としてもう一度、作曲と設計という行為について紐解いていきたいと思います。
プロフィール
梅原徹
建築、音楽
梅原徹|Tetsu Umehara
1996年神奈川県生まれ。都市と環境の構造が生み出す時空間的なダイナミクスと、そこに見えかくれするリアリティ、或いはフィクションへとアプローチした音響作品を制作している。
映像やダンス作品の劇伴制作、海外レーベルからのアルバムリリースやミックスの提供など活動分野は多岐にわたる。ドイツ/デュッセルドルフでの在住経験を経て、2018年横浜国立大学理工学部卒業。2020年東京藝術大学大学院美術研究科修了。近年の主な活動として、個展「Rumble」(The 5th floor、東京、2024)や個展「Parallax +Drive」(Arts ISOZAKI、水戸、2023)、グループ展として「ATAMI ART GRANT 2023」(熱海、2023)、「TRANSLATION for ALL」(渋谷PARCO、東京、2023)への参加など。2024年12月、英small méasuresより2ndアルバム「Ephemeral」をリリース。