妖怪と建築/建築と彫刻

2018.08.19
妖怪と建築/建築と彫刻

國清尚之「妖怪の建築」

私は"存在しないもののための建築"について興味があり、「妖怪の建築」に関する修士制作に取り組んでいます。

怪しい現実に対して、あり得たかもしれない嘘を見立てる事によって成立する妖怪存在が、現代都市のどこに出現しているのか。また、妖怪たち虚構的存在の建築言語は、どう現実へと実装されるのか。

あり得たかも知れない世界と建築の話について、今後の展望を議論できればいいなと思います。

大平麻琴「彫刻と建築」

C・ブランクーシは「私の彫刻を高層ビルにしてはどうだろう」という。R・クラウスは「建築ではない、かつ風景ではないものが彫刻である」という。F・ゲーリーは「彫刻には窓がない、そして建築には窓がある」という。

彫刻と建築は絶えず違いを意識しあい、関係づいてきました。

今日の彫刻と建築はどのような目線で語られていくのだろうか、この私の制作における命題を通して議論をしてみたいと思っています。

プロフィール

國清尚之

建築

國清尚之(Naoyuki Kunikiyo) 1993年山口県生まれ。2016年九州大学工学部建築学科卒業。2017年リヒテンシュタイン大学留学。2019年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。現在、株式会社藤本壮介建築設計事務所シニアデザイナー

大平麻琴

建築、美術

1993年福岡県生まれ。2017年東京藝術大学美術学部建築科卒業、2019年同大学美術研究科建築専攻修士課程修了。2019年より設計事務所勤務。