設計と計算―“計”の狭間で―

2020.12.20
設計と計算―“計”の狭間で―

以下イベント告知文より


総研大博士課程2年 前山和喜さん @mk95_hocによるレクチャーを開催します。

「日本計算史」という一風変わった歴史学の視点から,建築におけるコンピューターの利用史を語ります.

日本計算史は、コンピューターに関する歴史ではあるが、コンピューターそのものの歴史ではない。

もはやコンピューター無くしては成立しない現代社会が作り上げられてきた過程において、計算行為のあり方はどのように変わってきたのかという疑問を掘り下げていきます。

今回は霞ケ関ビルの設計やCADの利用、PERT法の採用などの事例を取り上げ、“建築における設計”と“コンピューターによる計算”の相互作用を考えることで、その歴史を論じていただきます。最初に日本計算史の位置づけと射程を話した上で話を進めるので、コンピューターに詳しくない人も安心です。

プロフィール

前山和喜

歴史

1994年生まれ。専門は日本計算史。研究対象は日本における電子計算機の開発と導入と利用による社会の変容。工学院大学・関西大学大学院を卒業後、日本科学未来館の科学コミュニケーター職として就職と同時に総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻に進学。現在は、工学院大学・法政大学で非常勤講師をしつつ、工学院大学、東京大学、名古屋大学で客員研究員、国立情報学研究所で特任研究員。(2025.7)