土地を劇化する

2021.07.24
土地を劇化する

以下イベント告知文より


行為や事象が形を要求する瞬間があり、その先に建築が要求される瞬間が訪れる。

私は劇場とは“約束事“そのものだと考えています。現実から観るべき対象を切り取る視点を持って「観る」姿勢をとるという行為と、フィクションの器を集団で共有するための装置、それらの融合が劇場の本体であり、建築自体はそれをそっと促しながら構造を支えるささやかなものです。劇場は建築になる前にもあらゆる形で存在しうるのだと思います。

セノグラファーとして建築と演劇を両軸に関わってきたプロジェクトや、まちづくりと芸術・フェスティバルについて、お話いたします。

【トピック(予定)】
-世界の劇場史
-日本の芝居小屋史
-近現代の演劇と都市と地方
-アヴィニョン演劇祭と豊岡演劇祭
-豊岡市と「深さを持った演劇のまちづくり」
-セノグラファーという職能

プロフィール

渡辺瑞帆

建築、演劇、都市

早稲田大学建築学専攻修士課程修了、2016-18年フジワラテッペイアーキテクツラボ、2017-23年劇団青年団演出部、2019-22年兵庫県豊岡市地域おこし協力隊、2020-22年豊岡演劇祭フリンジコーディネーター、2021年~一般社団法人豊岡アートアクション理事。2020年よりガラージュとして活動開始、2021年合同会社ガラージュ設立、共同主宰。2024年セノグラフ設立。あらゆる設計行為を通して場を劇場にすることを志向している。